サッカー豆知識(ゴール判定)

 コーチをさせていただくと同時に4級審判の講習も受けさせていただき、今ではリーグ戦などで審判をする機会が多くなってきました。見ている以上にやってみると審判は難しく、各チームのコーチや保護者からの声援(厳しいご指摘)にドキッとすることがたびたびあります。ただ、「そうじゃないのにな~。」と思うことも同じくらいあるので、あれっと思ったときや判断に迷ったような場面を振り返って、記事にしていこうかと考えてます。僕自身の反省や勉強になりますし。

 最初は高倉ちびっ子大会での出来事。西須磨SCのシュートを相手キーパーがはじき、そのままバウンドしてゴールに入り込んだ瞬間、戻ってきたキーパーがボールを片手でかき出すような場面がありました。ベンチからはギリギリ入ったなと感じたんですが、審判の角度からは見えていたのか微妙なように見えました。結果ゴール判定でしたので、ホッとしたのと同時に迷わず笛を吹いた審判をえらいなと思っていました。

 さて、ボールがどうなったらゴールなんでしょうか?

 左の図ですが、①はゴールライン上にも乗ってないのでゴールにならなさそうですね。問題は②と③です。実は③のようにボール全体が完全にゴールラインを越えるとはじめてゴールになります。わかりやすさのため、図ではそれほど際どくしていませんが、②のようにボールが少しでもゴールライン上に残っていれば、ノーゴール判定となります。

 ゴールキーパーが手でボールを持っているときで、キーパーの体がゴール内に入ってしまっていたとしても、ボールが完全にゴールラインを超えていなければ、当然ノーゴールになります。

 この考え方は両サイドのタッチラインからボールが出て、スローインになるかどうかの判定にも使えます。右図の①~⑤のうち、スローインになるのは⑤だけです。

 サッカーのフィールドの白線の幅は12cm以下となっており、小学生用サッカーボール(4号球)の直径は20.5cmです。審判している際、かなり頻繁に「出たっ!!!」という声をいただくのですが、この事を正しく知っているのといないとでは、見てる基準にかなりの幅が生じてしまいますね。僕個人的には子どもたちが必死に走ってボールを出すまいとしているプレーに対して、簡単にスローインという判定はできないなあと感じています。

Eチーム カマタ

 

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